国税庁のDX
2025/02/03
国税庁は従来から税務手続きが税務署に行かずにできる社会を目指しており、e-Tax利用による申告書の提出については、現時点で利用率は69%(所得税)、86%(法人税)になっています。そして、2025年1月から、書面で提出された申告書等の控えに収受日付印をスタンプしなくなりました。その結果、申告書等が提出されたことの確認は次のようになります。
・e-Taxを利用している場合:メッセージボックスに格納された受信通知により確認
・書面で申告した場合:納税証明書の交付請求等により確認
税務署窓口で申告書等を提出した際に、どうしても紙に書かれたものが受け取りたいという希望がある場合は、日付と税務署名が記載された「リーフレット」と呼ばれるものを当分の間、交付してくれます。
また、金融機関や行政機関から収受日付印のスタンプがある控えを提出することが必要な場合には、国税当局の方からその機関に対し、収受日付印のスタンプがあるものを求めないよう個別に説明する予定になっています。
アナログ人間にとっては負担を強いられると感じる面は大いにあると思いますが、行政の事務効率化はサービスのコスト削減や人手不足対策になるものと理解して、デジタル化に対応していかなければならないと考えます。ご自身での対応が難しい場合には、税理士へのご相談をお勧めします。